【解決事例】元従業員による賞与等の請求に対し、時効の援用と交渉により解決した事例

事案の概要

コールセンターに元従業員を名乗る人物から賞与等の支払いを求める連絡が入りました。企業側としては、突然の請求に困惑され、今後の対応方法や法的な妥当性について判断が難しいとのことで、窓口対応を含めた一切の交渉を当事務所にご依頼いただきました。

解決のポイント

迅速な事実確認と法律面を踏まえた対応

弁護士にて当時の賞与支払い実績や就業規則を精査したところ、請求内容の一部がすでに消滅時効にかかっていることが判明しました。

企業の意向を汲んだ交渉

「法的義務のないものは支払わない」という姿勢を貫きつつも、企業側には「泥沼の紛争は避け、早期に円滑な合意を図りたい」というご希望がありました。そのため、単に拒絶するのではなく、適切な落とし所を探る交渉を行いました。

第三者(弁護士)による冷静な交渉

当事者同士では感情的になりがちな交渉を、弁護士が第三者として介入することで冷静な話し合いの場へと導きました。

解決結果

解決までの期間: 約6ヶ月

解決内容: 請求額の約半額の支払いで合意し、円満解決

弁護士からのメッセージ

「弁護士に依頼すると相手を刺激し、かえって紛争が激化するのではないか」と懸念される企業様も少なくありません。しかし、実際には弁護士が介入することで、法的な争点を整理し、相手方の感情をコントロールしながら冷静な交渉が可能になります。

本件のように、弁護士に相談することで法的な主張(時効など)を適切に行いつつ、早期解決・円満解決を実現することができます。従業員からのトラブルは弁護士にぜひご相談ください。

この記事の監修者

虎ノ門東京法律事務所 弁護士

中沢 信介

東京弁護士会所属。都内法律事務所パートナー弁護士を経て虎ノ門東京法律事務所参画。台東区法曹会副幹事長兼弁護士実務研究会の代表に就任しており、法律相談担当も務める。

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